とぅー

愛にイナズマのとぅーのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.0
2023.11.05

いろいろ濃かった。

人間はカメラを向けられても向けられてなくても演じていて、それは虚像であり実像である。

あり得ないってことでも起こりますよね。確かに実在したものを無かったことにできないのいい。

業界のしきたりに沿わず、自分のやり方を貫く花子は、伝統や慣習に凝り固まらず合理的な方法を模索してもがいている人間の例。

業界のしきたりを押し付けようとするプロデューサーや助監督は、組織の中で生きていくことを優先し、思考停止している典型的な日本社会の汚点。そのくせ、立場の弱い人間には理由を求める矛盾。自分が腐ってしまっただけなのに、腐る前の人間を若いという言葉で片付けてしまうのはいかがなものだろうか。

自分は正しいと信じて止まない中学生は、限られた情報の中で正解は一つしかないと思い込んでしまっている正義中毒の人間の例。年齢は関係ない。
とぅー

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