2024.04.07
IMAX
真っ直ぐで言い訳をしない人であったことがなんとなく伝わった。
虐殺兵器を手にすることの危険度を承知しつつも、それがナチスであってはならないと開発に勤しんだ彼を否定することはできないだろう。大義を信じて開発した原子爆弾が招いた惨状を目の当たりにして、考えを改める行動は勇気のいることだったと思う。
「現実世界では使うことのできないほど強力な兵器を見せて、戦争を無意味にしようと考えていた。しかし人々は新兵器の破壊力を目の当たりにしても、それまでの兵器と同じように扱ったと、絶望していた」
死の2年前のインタビュー
「大義があったと信じている。しかし、科学者として自然について研究することから逸脱して、人類の歴史の流れを変えてしまった。私には答えがない」