2024.01.04
冒頭のプロポーズされて涙する情景がスッと落ちてこなかったけど、最初と最後でこんなにも印象が変わるのか、これは見せておくべきだと納得した。
市子の生き様を描くにあたって、周囲の環境や人物が登場するが、あくまで要素のひとつに過ぎないので、そこに深みは出てこず、事実を受け止めていく形になった。
無戸籍なうえに殺人を犯してしまっている市子の状況があまりにも稀なケースであり、作品自体も社会問題を描くというよりかは個人を描いている気がするので、同情はしても結局は他人事として捉えるほかなく、1週間も経つと感動が薄れてしまっている自分がいる。