愛にイナズマのあかねのネタバレレビュー・内容・結末

監督に語らされているセリフと監督の意図が透けすぎた演出のオンパレードで、共感性羞恥が半端なく、画面は直視できないし音声も聞きたくないという状態になってしまった。逆に稀有な体験。本当にダメダメで、そのダメさを笑うこともできないという意味で最悪の塩梅だった。

まず「理由のないことだってある」という主張を通すために、その考えに反論するキャラクターを登場させて悪事の限りを尽くさせる、という方法がもう受け付けない。監督の仮想敵を通して観客側に説教しようとしてる感じ、鬱陶しいです。
状況説明は全てセリフ、キャラ付けも全部セリフ、観客を信頼していないのか？と言いたくなるほど同じようなセリフセリフセリフで心底うんざり。結果会話として成立していないので見ていられない。

映画に対してこういう感情はほとんど持たないけれど、今回ばかりは嫌いだなと思った。