rage30

北極百貨店のコンシェルジュさんのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

百貨店で働く、新人コンシェルジュの話。

客が全員動物という変わった世界観の作品ではありますが、物語自体は至ってシンプルな若者の成長譚。
接客業のトラブルをスラップスティックに描きつつ、最後には人情話で回収する王道の作りで、誰が見ても楽しめる事でしょう。

個人的に惜しいなと思ったのは、折角、客を動物にしているのだから、もっと動物の特性や生態を反映した話にしても良かったかなと。
客が人間でも成立する話ばかりだったので、そこは少し引っ掛かるものがありました。

正直、映像面もそこまでリッチには感じられなかったし、1時間弱で終わる話のスケール的にも、これはTVシリーズでやって欲しかった気もします。
シンプルな話なだけに、もっと長い時間で見せた方が、キャラクターや世界観により愛着を感じられたかもしれません。

映画の終盤で、登場する動物達が絶滅した動物である事が明らかになるわけですけど、百貨店という店の形態自体もまた滅びつつある文化なわけで。
そういう意味では、動物側も人間側も非常にファンタジーな存在に見えるというか、寓話性を感じさせる後味も印象的。

映画からTVシリーズに発展する作品もなくはないと思うので、次は是非ともTVシリーズの製作をお願いしたいところです。
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