rage30

レッド・ファミリーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

韓国で家族に扮する北朝鮮スパイの話。

大分前に見たのですが、内容を忘れてしまったので再び視聴。

「理想的に見えた一家が、実はスパイだった~!」という話で、まずはシンプルに、そのギャップが面白かったですね。
日常からスパイモードになった時の豹変ぶりだったり、女性が班長を務めてるのも、韓国の家父長制を揶揄している様で興味深かったです。

そして、本作のもう1つのポイントとなるのが、隣人一家の存在。
夫婦仲は悪く、決して理想の家族とは言えない…どこにでもいる普通の一家なのですが、主人公一家と比較出来る存在が側にいるおかげで、コメディー的なギャップが生じたり、批評的な問い掛けが生まれたりもする。
最終的には隣家の存在に希望になっていったりと、この設定を生み出した事は結構な発明だったのではないでしょうか。

思想云々よりも、ヒューマニズムに訴える様なラストは妥当な落とし所だったと思うし、娘が生き残るのも次世代に未来を託す感じで良かったなと。
まぁ、欲を言えば、他の家族も生き残って欲しかったのですが、命令とはいえ、人を殺めてきた事は事実なので仕方ないか…。
それでも、最後に家族として旅立てた事は、彼らにとって救いになったと信じたいところです。
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