復讐をループする
タイムループものでは指向が変わった物ではあったが、面白いかと言うとどうだろう。
恋人を殺された主人公・岩森淳は仕事場に現れたある男を殺す。その男は恋人を殺した犯人。
それは翌日、いや同じ日6月6日で目覚め、その日もその男を殺す。
この設定だと受動的ではないため回避可能に思えたが、何かの作用で殺さなければ終われない様子。
何度も繰り返すうちに仲良くなる岩森と犯人。
まあ興味深くは見れた。幾つか謎、というか分からない点はあるが、それはあえて描いてないのか、どうでも良いのか、少なからず演出の意図だと思う。
何でループするのかは途中で判るが、そこに気付きは無くて「そうなんだ」で終わってしまう。
ループものは最後には脱出して何らかの気付き、カタルシスみたいな物があるのだが、本作は特にないように思える。
自分的には佳作かな