2025年映画館はじめはコチラの作品。
2000年代はじめのカナダが舞台。
高校卒業を控えた映画好きの主人公ローレンスが、レンタルビデオ店でのアルバイトや友人関係、進路などの悩みを経て成長していくストーリー。
これは地方の都市住まい＆映画オタクあるあるで共感性羞恥を感じる人がたくさんいそう…
父の不在など不幸な境遇もありつつ、「今の自分ではない何者かになりたい」「そのためには映画製作者になるためにNYに行くんだ」と現状には目を向けず夢見がちなローレンス。
これで愛すべき人物なら良いんだけど、普通にワガママでお子ちゃまで未熟なだけなので私は全く共感出来なかったな…（観る時期や年齢的によって、ローレンスへの共感度は変わりそう）
一方で、ローレンスがアルバイトをするレンタルビデオ店の店長アラナのリアルな人物像や、挫折を経験しつつも懸命に生きる姿には共感できた。
いわゆる拗らせ高校生ものの今作、ローレンスの良いところは、未熟ながらも最終的にはアラナの意見を聞いて、辿々しくも変わろうとするところだと思う。
あと、地元では「自分ではない何者かになること」を夢見ていた若者が、大学＝新しい環境に身を置くことで生きやすくなるって、本当によくあること。
ど田舎育ちの自分には、ラストが共感MAXだった。
余談だけど、ローレンスが夢中になる『パンチドランク・ラブ』、DVDは持っているのに観てないんだよね。そのうち観てみようと思う。
