リリー

ティン&ティナ -双子の祈り-のリリーのレビュー・感想・評価

3.5
双子の宗教への異常な執着と、母の立場での子育ての孤独感がロラを次第に追い詰めていく様が観客をジワジワと恐怖に導きます。そこに、役に立たない夫の言動へのイライラが加わり、スッキリしない映画にはなっていますが、私は楽しめました。
燃やされた聖書が最後のシーンを象徴するのか、それとも誰かにより別の形で再現されたのか、明確に示されていませんが、ロラと息子の運命は明るくないですね。
敬虔なキリスト教信者であるはずの双子が、オーメンのダミアンにしか見えず、宗教と悪魔は表裏一体なのかと考えさせられました。
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