リリー

オテサーネク 妄想の子供のリリーのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
4.0
これほど奇妙で希少なチェコの名作を配信してくれたHuluに感謝します。このダークファンタジーは不気味でグロいと同時に重要な教訓を伝えてくれていると思います。
切り株オチークを含めた登場人物の口や、小児性愛者のメガネの目がドアップになるところや、ストップモーションでオチークの動きをぎこちなく(おそらく故意に)表現するところで、まるでコメディのアニメを観ているように感じました。オチーク一家の隣人のお母さんが最高の役どころです。少女はまさに大女優です。
愛情を持って育てることと甘やかすことは紙一重だけどまた真逆であることを学びました。オチークが、獲物を「食べる」前に教えられた通りに水と石鹸でよく手を洗うのを見ると、しつけ次第ではこの子は世の中の役に立つ「切り株」になったかもしれないと思うと少し残念です。
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