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四月になれば彼女はのtweedleriddleのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarks開催の試写会で鑑賞させていただきました。

この映画を観たかったきっかけは、森七菜ちゃんが好きで、日本テレビの『アナザースカイ』で、彼女が美しいウユニ塩湖に行かれていて、ウユニ塩湖はこの作品でのロケ地でもあること、この作品で成長できた作品と仰っていたので、どんな作品か気になり、試写会に応募させていただきました。

映像はとても美しく、ウユニ塩湖のシーン、朝日や雨のシーン、海外のシーン、中でも頭上から俯瞰する海のシーンが1番印象的でした。米津玄師の『Lemon』や宇多田ヒカルの『Gold ~また逢う日まで~』のMV監督のされた山田智和監督なので、とても良かったです。

物語については、愛するということを考えさせられ、一人ひとりの、言葉ひとつひとつが大切で、こぼれ落ちても拾い上げなくては消えてしまいそうな、そんな作品に感じました。

鑑賞後の川村元気さんと山田智和監督によるティーチインは、深いお話を聞けて良かったです。皆さんの質問もFilmarks会員の皆さんだからこそ深い質問で面白かったです。

人は欲しかったものを手に入れたら喜びは消えてしまう、飽きてしまうことがあるように、手に入れてしまう怖さ、手に入れたあとにそれを維持するには…。世の中の、手に入れた人たちは、それを消えてしまわないようにどうやって維持してるのか。 

愛を終わらせない方法とは。永遠のテーマだなと思いました。

人は生まれ落ちた瞬間から死に向かっている、愛も同じで、終わらせるためにあると、川村さんがおっしゃっていて、だから私は怖いんだと。自分の中で腑に落ちました。手に入れることさえできるかわからないのに。

手に入れた瞬間から終わりが始まる、それを終わらせないためには…。終わるまでにできることは。それを考えて悩んで生きていくのが人生なんだなと。

子供の頃に「出会いがあれば別れがある」という言葉に感銘を受けたことを思い出しました。


怖くてできなかったけど、一歩ずつ進んでみようと思いました。

原作は未読ですが、今作と原作と違う箇所も多々あるようですが、今作を原作者の川村元気さんと作られたなら、原作も読んでみたいと思いました。

(感想とは違いますが、この1ヶ月で中島歩さんの出演作を3作品観たので、2度あることは3度あるなと思いました)
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