くろきつ

四月になれば彼女はのくろきつのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.6
四月が嫌いな女性とその彼女をさがす精神科医と彼のかつての恋人で写真が好きな女性の10年にもわたる壮大な愛の物語。

川村元気のベストセラー小説「四月になれば彼女は」を映画化したラブストーリー。監督を務めたのは米津玄師の「Lemon」などのMVを演出してきた山田智和。MVを演出してきたからかとにかく映像が綺麗。全体的にお洒落な映画に落ち着いていた印象。物語自体は大した話じゃないかなと思った。確かに様々な国が登場して壮大な映画ではあるけど内容はよくあるようなもの。意外性もなかった。でも観る価値はあったと思う。本当に映像が観ていて飽きない。冒頭からウユニ塩湖が登場して一気に引き込まれる。恋愛映画ではよくキーアイテムとして使われるカメラがこの映画でも存分に使われていて森七菜演じる伊予田春が使っているフィルムカメラが印象的だった。ただ、とりあえずカメラ出しとけばいい感は否めない。この映画では愛についてが深く描かれているようで描かれていない。浅い。色々と。それっぽいことは言っているけど本当にそれっぽいだけで大したことではない。あと音楽の使い方が適当すぎる。せっかくの小林武史の音楽が安っぽくなっていた。

と、全体的には低評価だが、映像は本当に綺麗だったし、中島歩も出てるのでいい映画だった。中島歩の役どころめっちゃいい。そして竹野内豊。圧倒的存在感。

久しぶりに公開初日に観た。
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