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四月になれば彼女はのyukiのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
4.3
予告編で藤井風の「満ちてくる」が流れるたびに心が震えてー
舞台挨拶中継つき上映があり、観に行ってきました➰
(原作未読🍊💦)

興味ない方、本作がお気に召さない方はスルーしてくださいね✨

【注意⚠️】
・感涙必至の純愛を期待しては🙅‍♀️
・共感して心を揺さぶられたい方も🙅‍♀️

【オススメ】
・森七菜ちゃんのファン
・映画に「答え」を求めない方
・「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」この問いかけを考えたい方

観賞後「満ちてくる」のLyricにある
「手を放す、軽くなる、満ちてくる」が、心にストンと落ちてきました。

エンディングソングまで聴き届けて作品として完成、との監督談に納得😌〃
ある種、監督からのラブレター💌のような作品と受け取りました。

整合性のとれた説明も、如実な心理描写もないので
観客に寄り添う作品ではないでしょうね。。
正直、途中までモヤモヤしながら、誰1人共感できずに置いて行かれてました。

一気に心が傾いたのはー







📷📷📷 以下ネタバレありで 🫧🫧🫧







わたしは、わたしに会いたかった。
あなたのことが好きだった頃のわたしに。

森七菜ちゃん演じる春のセリフ(厳密には手紙のなかのフレーズ)に涙が流れた。
思い返せば彼女がカメラを手に取るのは、目には見えないけれどそこにある「何か」を撮りたいから。

かけがえのないものが存在する世界ー
それは誰かや何かに惹かれ、愛することで初めて生まれる感慨。
誰かを好きになることで自己愛が生まれ、
何かを好きになることでようやく自己肯定ができるようになった私には滲みた。

たとえ相手が日常から消えて居なくなってしまっても、その不在がもたらす喪失感、嘆き悲しみすらも、愛が残したカケラなら
心は満ちていく。
空っぽだった頃とはもう違う、この世界に散らばる“愛”を知ったから。

春ちゃんが命の限り、旅をして撮り続けた写真にはそんな“愛”が切り取られた一瞬が輝いている✨
オープニングの「見て!」としか言えないボリビア🇧🇴のウユニ塩湖の景色が素晴らしい✨
フジ(演:佐藤健)も、春ちゃんも揺らいで喪失したかもしれないけれど、ちゃんと“愛”はあったー
それを春ちゃんはフジに伝えたかったーと私は思う。

愛を終わらせない方法ー
それは愛に終わりなどないと知って、愛し続けること。それが今の私が見つけた答えです。

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