このレビューはネタバレを含みます
=良い映画、って訳じゃ無いけど、
久々に鼻水垂らすほど泣いてしまった。
珍しく原作からちゃんと読んでた話なので、
期待と不安がトントンだったけど、
映像と音で表現される良さの部分はちゃんと出てたと思う。
ウユニ、チェコ、アイスランド、
最高の景色をデカいスクリーンで見れた事がホントに良かった。
Netflixに出てから見ようとするなかれ。。
春の語りが兎に角あったかい。
手紙ならではの質感というか温度が
声に乗っかって映像美と一緒にお届けされました。。
で、個人的にはこの映画が訴えてきてるテーマって、太賀が言ってた
「なんで私たちは憎んでいる人より身近で大切な人を無神経に傷つけてしまうのか」
だと思ってて。
何度も反芻されてきた普遍的な人間関係の問題だと思うけど、
この話は色んな人の目線でそれを考える事ができてて、しかも問題に対する答えがみんなで一致する瞬間があるというか、
伏線回収的な安心感?があると思った。
「大丈夫だよ、みんなで寄り添えば良いんだよ」って言ってくれてるというか。
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結婚(適法の婚姻?)っていうものに対して、
個人的には、みんなちょっと期待し過ぎじゃないか??って思う部分がある。
人は誰しも変わりゆくものなのに、
結婚は絶対的な要素が強い(と思わされている)気がする。
実際は事実婚とか離婚とか再婚とか、
いろんな選択肢があるのに、それはどこか悪とされる節があると思う。
形式は不変で、事実は可変で、
そのズレを認めて、
自分たちの感覚がおかしいんじゃ無くて、
変化していく自分たちも愛して、
お互いがお互いに寄り添っていこうよって、
愛する事へのハードルを下げてくれてるのかなとか、愛の全肯定キャンペーン映画なのかなとか。
愛が手に入らないものなら、
形に残らず、常に動き続けるものなら、
過去に固執しない事、比べないが大事なのかなとか。