工藤蘭丸

四月になれば彼女はの工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
2.8
これは予告編を見たときから、サイモン&ガーファンクルの楽曲から取られたタイトルが気になっていたんだけど、残念ながら音楽も出てこなかったし、ストーリーも全然関係なかったようで、単にタイトルをパクっただけでしたかね。

婚約者が突然失踪するという話は、昨年公開された『市子』ともダブって、どうしても比べてしまうんだけど、本作は失踪理由にも説得力がなかったし、長澤まさみの演技も杉咲花とは比べ物にならず、ちょっとがっかりでした。私は長澤まさみは結構好きなんだけど、本作では彼女の魅力が全く生きてませんでしたね。

それから、ナレーションや手紙の朗読みたいな形で話を進める安易さも嫌いで、何だか映画ではなくラジオドラマでも聴いているような気分になってきてしまいました。

さらに、精神科医は普通は患者と親密になるのは避けるんじゃないかなあと突っ込みたくもなったし、学生時代はともかく、現在の森七菜が若すぎるのも気になった。

ボリビア、チェコ、アイスランドなどの風景は、それなりにきれいだったけど、感動するほどでもなかったし、わざわざ海外まで行って映像だけではちょっとつまらなかったかな。