MotelCalifornia

四月になれば彼女はのMotelCaliforniaのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
2.1
何だこれは。

仕事の取引先から頂いたムビチケで見たので、悪いこと言うべきじゃないんだろうけど、酷かった。
登場人物全員がメンヘラ気味で、行動原理が見えないサイコパス。そのため、ストーリーが全然飲み込めない。このストーリーは難解なのではない、ただ破綻している。

ロケーションと撮影は抜群に美しいんだけど、それが故に細かいツッコミどころにいちいち引っかかってしまって疲れた…

アイスランドの早朝のだーれもいない海岸で倒れた森七菜が、倒れて間もなく通りがかりの人に助けられるとか、主人公に嘘の待ち合わせ時間を告げられたはずなのに、意外と早く到着した友人。主人公カップルはバイクで山に向かっていたのに、彼はチャリだった。どんな健脚…などなど、あげつらったらキリがないけど、そういうノイズが積み重なってモヤモヤがピークに達したときに、ある人が印画紙に浮かび上がってきて「!」となった。製作サイド的には、ドラマを盛り上げるフックのつもりなんだろうけど、これホラーやで…。もうそっからはモヤモヤよりもイライラが募りまくった笑。

「はなちゃんはどんな写真が撮りたいの?」「雨の匂いとか。街の盛り上がりとか。人の気持ちを、撮りたい」「それ、みんな目に見えないものじゃん」みたいな浅い台詞が続くことに辟易としたり、仲野太賀演じるバーテンダーが必要のないゲイ設定で、主人公の佐藤健と深そうに見える薄味の会話を展開するのも、嫌になった。もう、物語のスパイスとしてゲイに人生のご意見番をやらせる悪習はいい加減やめたほうがいい。
あと川村元気よ、度重なる河合優実の無駄遣いもやめてくれ…。職権濫用も甚だしい。

川村元気さんには原作や脚本には手を出さず、プロデューサーに専念いただきたい。
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