ぼとる

グランツーリスモのぼとるのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
3.8
カーレースゲーム『グランツーリスモ』に夢中のヤンは、毎日親から将来の不安を心配される日々を過ごしていた。ある日、ヤンのところへ『グランツーリスモ』のトップランカーたちを世界各国から集めて、本物のレーサーになるために育成するGTアカデミーの招待状が届く。

超王道。
カーレース版『トップガン』のような、友情、努力、勝利の三か条を余すことなく兼ね備えた、夢を追いかける主人公の成長物語。

ゲームしかしたことないような者たちが、本物のレースに参加するとどうなるか。
ほんの少しの判断の遅れが、命に関わる様なミスに変わる過酷な現場を描写して「本物はゲームとは違う」というところをしっかり見せていて安心。
元々訓練を積んでいたわけではない彼らの浮足立った心をキュッと締める場面は必要ですからね。

主人公・ヤンの成長具合が半端じゃない。ゲームのやりこみ時間があってシミュレートは完璧だったとはいえ、あそこまで辿り着くのはもう元々の才能があったんでしょうね。

レース中の臨場感も申し分無し。メットで主人公の顔が半分ぐらいしか見えないけど、仕草や挙動で感情表現をカバーしていてわかりやすいし、レース的に優勢なのか劣勢なのかも、これですぐ理解できました。

ちょっと最後のル・マンレースあたりで眠気が来ましたけど、起承転結がしっかり取れて見やすい王道レーススポ根映画でした。
ぼとる

ぼとる