Taiga

グランツーリスモのTaigaのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.3
プレイ人口8000万人もの大人気ドライビングゲーム「グランツーリスモ」

その"只のゲーム"に魅せられた最強のプレイヤーが、サーキットを制する最速のレーサーへの道を突き進んでいく話。

ほんとにゲームやってるだけで、レーサーになる上でのアドバンテージになるんけ?と疑問だったものの、限りなくリアルに作り込まれたドライビング"シミュレーション"ゲームだからこそ、

何千時間というプレイ時間=サーキットをマシンと共に走った時間

という図式が成り立ち、各サーキットの特徴やマシンパーツの性能の知識が全て頭に叩き込まれている人材が確保できる為、挑戦的ではあるが、理論上は一流ドライバーを育成しやすい、というロジックがある。
なるほど、合点がいった。

ってか、それだけ実践と損なわないくらいの経験が得られるゲームって…、グランツーリスモの完成度のパなさを映画観ながら感じてた。

だが、主人公が映画で幾万回も言われたセリフ、
「これは、ゲームじゃない」
そんなことは知っている。
それでもオレはやるんだ、とばかりにガムシャラに夢へと突き進む少年レーサー。
その彼に夢を託す壮年メカニック。

ストーリーもそこに懸ける夢も全てがアツい映画だった。

プロジェクトの発起人であるオーリーは、一貫してビジネスマンの姿勢を崩さない。
ボロボロの主人公が病室で生死の狭間に微睡む中でも、「日産にどう説明するんだ」と焦っている。
そんな人物もいるからこそ、よりリアルに感じる。
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