このレビューはネタバレを含みます
「肉体と精神のどちらを罪に問うか」
日本でも極めて凶悪な殺人事件の犯人が重大な精神疾患を患っていたなら、刑事責任に問われないケースが幾つも存在している。
私はその様な措置に対して、割と懐疑的な立場なので、後半の物語の運びにもあまり頷けなかった。
解離性同一性障害の複数ある人格を、あるポイントに集結させて対決させる、というショック療法は本当に存在するのだろうか。
無いのだとしたら、こんな巧みな設定ゼロからよく思いつくよなぁ。
何より映画のギミックとして、かなり面白いように作用していたので良かった。
でもガキが序盤から怪し過ぎるのよ。
全く声を出さないというあんまり意味のない設定が怪しさにバフかけまくっていたのでそこだけマイナス。