染夫木智也

グランツーリスモの染夫木智也のレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
5.0
ゲーマーがプロレーサー?これぞ「事実は小説より奇なり」ムービー


ゲーム好きなら知っていると思うけど、グランツーリスモは1997年から発売され、最新作7まで続いているリアルドライビングシュミレーターゲーム。
興味がない人は今回の映画をただゲームの実写化と思われているかもしれないけど、全然ちゃいます。グランツーリスモというゲームのチャンピオンが本物のプロレーサーを目指すという実話の映画となる。

監督は「ニール・ブロンカンプ」はSFメカニックの映像が特徴的、特に内戦のようなストーリーと組み合わせがすごく代表作としては「第9地区」「チャッピー」がある。

本作のあらすじは、幼き頃にレーサーを夢みていた青年ヤンはグランツーリスモに夢中になっていた。ある日、ゲームのトッププレイヤーを集め、プロレーサーを育成するプログラム「GTアカデミー」を立ち上げることを知る。ヤンはグランツーリスモで戦い、そこからゲームの世界では想像できないトレーニングやアクシデントを受けながら無謀な夢に挑む話。


本当にこんなこと現実にあるの?っていうロマンの極みムービー
頑張れ引きこもりゲーマー。

そして、このGTアカデミーという企画に日産が関わっていたという、やっちゃ日産、やるやん日産。

物語としては大きく前半と後半に分かれている。
前半は素人同士の戦い。いわゆるプロレーサーまでの戦い。
まずはグランツーリスモでチャンピオンにならないといけない、そのあとに世界中で集められたトップゲーマーの中から実際のカーレースで1位にならないといけないという戦い。

そして後半、勝ち抜いた後の戦い。
実話だからいうけど、勝ち抜いたヤンはすぐにプロレーサーとして契約できるわけではなく、ライセンスを取得するためにプロレーサーが出場するレースにて6位以内入らないといけないという厳しい戦いが待っている話、ここのひりひり感そして、ラストの熱い戦いへと続く。。。

終始ハラハラが止まらないし、それだけではなく家族内の話、師弟関係の話などいろんな要素が含まれているのも熱かった。

そして、なんといっても映像が凄い、凄すぎる。
冒頭からゲームの世界観と現実のリアルを混ぜた映像が良かった。
純粋に見ているだけで楽しくなる。
カーレースでは今まで使われなかったドローンによる撮影により、さらに迫力をます映像になっていた。
さらに自分は4DXで見たので、椅子がカーアクションと共にゆれるやけど一体感があまりにすごくペーパードライバーの自分でも運用がうまくなっている気がした。
一番テンションが上がるシーンとしてはカーレース中にバラバラのパーツになって過去のシーンに戻り、その後バラバラのパーツからカーレースに戻っていくシーンがめちゃかっこよい。さすがの映像美、ニール・ブロンカンプだ。

物語から映像まですべて大満足。

あと追加情報としては、カーレースのカースタントのは俳優ではなく、本物のヤンがやっていたらしい。