クルマを身体的感覚で見せるのはさりげない最小手数ながら手慣れてて流石のブロムカンプ しかしそれが人間の感覚に(物語を媒介せずに)同期する瞬間みたいなものはなく、クセがなくて寂しいと見るか、演出の暴走がなく語りのために抑制されているとみるか、まあ、面白く観られるスポーツ映画ではあるのでいいか
話が早すぎるとかいろいろある気はするが、王道を最短距離で駆け抜けると思えばまあ、て感じだし、なによりデヴィッド・ハーパーがみごとに仕事をしており話にしっかり体重が乗って観られる。後半我々はひたすらにハーパーによってグッとくる。きもちいいね 00年代のアルバート・フィニーなみに父性を背負う役者になりつつある気がするなハーパー (俺が見てる範囲だけな気もする)
チラッと出てくる軍用ヘリ(とフランス兵)が異様にカッコよく撮られており、ダダ漏れる性癖というか才能というかの力強さにうっとり こんだけクルマが走り回るのに、一番かっこいいと思ったカットは軍用ヘリの去り際、手前シャッターして各チームを見せてく望遠めの空撮だった という俺の好み
実車3Dスキャンをエンドクレジットに持ってくる変態的センスis何 現実とバーチャルの橋渡しであり原作へのリスペクト的なことでもありってのはなんとなく理解はできるがそれにしても異質なシークェンス 画調も特典映像みたいなんだよ
クルマがバラバラ〜ってなる演出、かっこいいしブロムカンプぽいけど、要らんよな、と個人的には思ったりするが、これは100%好みの問題だ
