"ゲーマーがプロレーサーに"
こんな夢物語のようなことが実際に起きていたなんて知らなかったなー。とにかく熱い映画で興奮しました。ゲーマーの効率への研究心やリアルなレーサーとしての挫折や興奮など、ゲーマー出身という異色のプロレーサーへの道のりがよく描かれていて面白かったです。
ヤンは映画でもそうですが"シムドライバー"と揶揄されたそうですね。そこに夢をかける側からすると酷い言葉だし、夢が叶う可能性は誰しもが持つものでこの実話はプロレーサーに限らず夢のある話だと思う。でもその一方で、プロレーサーになるまでの大変さやなってからの過酷さを思えばそう言いたくなる気持ちを察する部分もあるんだよなー。(シートをお金で買うペイドライバーはどうかなと思うけど...)
私が知るレーサーは幼少期からカートに親しみそこからステップアップするとかレースアカデミーからだとか。本人の努力と才能はもちろんお金もかかることなので周囲の後押しも必要な世界だと思うんだよね。そうして辿り着いたプロの世界にゲーマー出身者が来たら心中穏やかではいられないのも無理ないよなー。メカニックにしても求められるのはチームの成績だから実績のないドライバーを信用するのは難しいと思う。
それを踏まえるとヤンがプロレーサーになるためにジャックがどれだけ重要な立場だったかしみじみと考えちゃう。結局のところ能力があったとしても結果でしか評価は変えられない。だからこそジャックのアカデミーで徹底的な否定は、卒業後の厳しい世界へ備えだったのかなーと思うと優しさを感じる。プロになってからはメンタル的な支えにもなってくれてたし。ル・マンの結果を経てトップレーサーの評価を得たのは2人で勝ち得たものだね。ジャックは創作の人物らしいけど映画をドラマチックにする上で良いキャラだったと思いました。
レースゲームといえばグランツーリスモ。ゲームは私はやったことないんですけど、父がグランツーリスモ大好きで実家にハンコンがあるくらいです。それくらい馴染みのあるゲームなので、ゲームらしいUIや選択音が嬉しかったです。久しぶりにレースゲームしたいなー。こんど実家に帰ったら父に遊ばせてもらおっと。
