外は雨

瞳をとじての外は雨のレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.0
ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの新作。海の側の住処。ギターを弾きながら歌を思い出すような、みんなにさよならを告げるような、監督の過去の永遠の小さな奇跡を拾い上げるような、それはもうただただ過去のものとなってしまって、その終わりを告げる音に何とも言えない喪失感を味わう。

古い映画を辿るノスタルジーというほの甘い夢というより、ああそれは、失われたのだと告げられたような痛み。空を見つめるしかない。
外は雨

外は雨