るか

瞳をとじてのるかのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.9
この映画をしっかりと楽しめるようになるにはもっと人生経験を深めなければなと。
「余」の美学といえばいいだろうか。御歳83歳のビクトル・エリセ監督の「余裕」が伺えるような重厚な画力。資本主義社会から1歩離れたような「余白」の世界を楽しめと言わんばかりのストーリーと音響。そして脚本一言ずつにある「余韻」。どのように他者に覚えられていたいかというアイデンティティへの議論を映画についての映画という切り口で進めていく素晴らしい1作だった。
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