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瞳をとじてのCharlieZGのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
2.5
友人で俳優の失踪から22年、事件を取り上げたTV番組から追想する男の話。

面白そうな予告編から感動のドラマを期待したせいか正直肩透かしを食らった。
何から何まで説明されるとつまらないけど、何も説明されず空白を推し量れというのもキツイ。
ミゲルが映画監督を辞めた理由やフリオが失踪した真相はおろか、22年前の思い出とその後の人生も、フリオと娘アナとのエピソードも大して語られない。
それがエリセ監督の流儀なのか?

「ミツバチのささやき」でのつぶらな瞳が印象的だったアナ・トレントが出演しているのも見所だが、同窓会的な感慨深さ以外にドラマのポイントにはなっていなかった。

劇中映画「別れのまなざし」のラストシーンを撮っていたのは意外だったし、汚らしく見えた花瓶の水で顔を拭いた理由も謎。

アイデンティティと記憶がテーマらしいが私的には響かなかった、残念。


監督 ヴィクトル・エリセ

キャスト
マノロ・ソロ
ホセ・コロナド
アナ・トレント
ペトラ・マルティネス
マリア・レオン
マリオ・パルド
エレナ・ミケル
アントニオ・デチェント
ホセ・マリア・ポウ
ソレダ・ビジャミル
フアン・マルガージョ
ベネシア・フランシスコ
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