「ベン・ハー」のウィリアム・ワイラー監督作。ダルトン・トランボ脚本。
「アラバマ物語」のグレゴリー・ペック、「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーン、、「史上最大の作戦」「刑事コロンボ 第5話ホリスター将軍のコレクション」のエディ・アルバート出演。
有名な真実の口やベスパのシーンが印象的。
黒ずくめの男から逃げる部分やシトロエンなどは「ルパン三世 カリオストロの城」に影響を与えたように思える。
淀川長治氏の解説は必見。
最後の会見のシーンは、アン王女とジョーのやりとりは会ったことを隠し、王女と新聞記者としてやりとりに聞こえるが、赤狩り(東西冷戦による共産主義者排除運動)による聴聞会で仲間を売らず黙秘した脚本家ダルトン・トランボのようにも見えた。
後にトランボは、カークダグラス主演、スタンリー・キューブリック監督作「スパルタカス」、スティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマン出演の「パピヨン」の脚本や、監督・脚本を務めた「ジョニーは戦場へ行った」を担当した。
2023年に日本公開70周年公開 4Kレストア版が公開され、2024年4月に1979年日曜洋画劇場の吹替版の補完版(欠損部分はソフト版で補完)が公開された。
オードリー・ヘップバーンの吹替は「銀河鉄道999」のメーテル役の池田昌子で、グレゴリー・ペックの城達也は劇場版「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」のナレーションを担当している。
理容師マリオの吹替は、ロジャー・ムーア吹替や「Mr.Boo!ミスター・ブー」「キャノンボール」のマイケル・ホイ、「クイズところ変れば!?」のナレーションの広川太一郎で、支局長の吹替は、「レザボアドックス」のジョー役や「笑ゥせぇるすまん第90話の幻の遊園地」の由地周郎役の中庸助。