チャトボール

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのチャトボールのレビュー・感想・評価

4.1
ノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作にした、マーティン・スコセッシ監督作。
スコセッシ監督作6作目のレオナルド・ディカプリオ、10作目のロバート・デ・ニーロ出演。

次に何が起こるか分からない不穏な空気が漂っていたのが印象的。

デ・ニーロが髭を剃るシーンは「アンタッチャブル」を、ラストの踊りは北野武監督の「座頭市」をほうふつとさせる。

スコセッシ監督の「ディパーテッド」で先にデ・ニーロにオフォーされていたので、そこで叶わなかった共演が今作で実現している。

今作の舞台は1920年代で、デ・ニーロが若きドン・コルレオーネを演じた「ゴッドファーザー PART II」の終盤、コルレオーネ村でドン・チッチオに復讐したのが1925年で今作とほぼ同時代である。

原作の"花殺し月"は、4月に小さな花が咲いた後それよりも背の高いムラサキツユクサが先に咲いた背の低い花たちは枯らされてしまう5月やオセージ族を指す。

今作の事件がFBI誕生のきっかけのひとつで日本で2012年に公開された「J・エドガー」で初代FBI長官になるエドガー・フーヴァーをディカプリオが演じた。