mt

裸のランチ 4Kレストア版のmtのレビュー・感想・評価

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)
3.5
昔クローネンバーグがマイブームだった時にレンタルで見て、やたら面白く、そしてエロかった印象が残ってたのですが、4Kレストア版で再公開ということで再見。
内容は覚えていたつもりだったのですが、主人公が友人二人に救い出されて、書いていた報告書(?)が発見されるところで終わりだと思い込んでいて、というか、その先の展開がなぜかきれいさっぱり消えていたので、改めて新鮮な気持ちで楽しむことができました。
またクローネンバーグといえば”ホラー味”が強い印象ですが、今作は特殊な人形たちの造形やキャラクターも、なぜかどことなく可愛らしさがあり、意外と取っつきやすい作品なんじゃないかなと思います。
あと、初見はクローネンバーグ作品として見ていたのですが、今は原作自体がバロウズが薬物中毒のなか書かれた伝説的小説という知識もあり、いろいろと見方が変わったように思います。中毒者特有の幻覚を映画的技術で再現されていくような。
あと、これも後からファンになったオーネット・コールマンのサックスも劇場で楽しむことができ満足でした。
mt

mt