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セインツ -約束の果て-のmtのレビュー・感想・評価

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)
3.2
蓮見重彦御大が本で取り上げていてデヴィッド・ロウリー監督の別作「ア・ゴースト・ストーリー」も素晴らしい作品だったので、こちらも鑑賞(ちょっと見るまで時間かかりましたが笑)
とにかく脚本がうまいというか、よくその設定を思いついたなという感じで、ほんとうに次の展開どうなるんだろうという、先がまったく読めない話でハラハラしました。
撮り方、役者の演技もよく、ボブが裸足で痛そうに森を歩くシーンや、最終的に絶望の淵で車を降りて肩を落とすシーン(真っ暗でほとんど見えないけど)が、本当に臨場感があって、セリフが無くても伝わるという意味で、とても映画的演出を心得ているなと感じました。
ただ、一回見ただけでは、なぜあのチンピラ三人組がボブを襲っているのか分からず(wikiで見て理解しました笑)、ちょっと後半置いてきぼりにされてしまったので、いつかもう一度見てみたいなと思いました。
音楽による盛り上がりも派手過ぎず、しかしきちんと感情を引き立てるような巧みな使い方をしていて、鑑賞中はとても心地よい時間でした。
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