もんち

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のもんちのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

今作を一言で表すと、「恋はできるうちにした方が良い!」ってことを強く訴えてくる作品🎞


【あらすじ】
忙しく過ぎて行く日々に窮屈していた女子高校生・百合。ある日、嫌気が差した彼女は家出した先で雨に降られ、咄嗟に洞穴へ入る。すると突然意識を失い、目が覚めた世界は戦中真っ只中の1945年6月の日本だった。そこで彼女は青年・彰と出逢い、恋に落ちる。だか、彼は特攻隊員だった。時を超えてやって来た歪な存在の自分と、いつ逝ってもおかしくない特攻隊員の命。いつ終わってしまうか分からない時の中で、彼女は自分の気持ちを曝け出し、恋路を全う出来るのか。


【良かった点】
・百合の教師・ヤマダ役に坪倉由幸さん(お笑いトリオ・我が家)がキャスティングされてたけど、演技上手くて普通に俳優さんかと思った笑(調べてみたら、俳優業もやられているとのことで納得)
・個人的に好きなのもあるけど、伊藤健太郎さんの坊主姿がカッコよかったな〜☺️
・鶴さんや千代ちゃん、はらぺこ隊の5人など、周囲が良い人で本当に良かった!これに尽きる!!(人に恵まれるのは幸せなことだな…と感じた)
・遂に逝く時、みんなそれぞれ大切なモノを乗せる中で、百合の花を胸に挿して旅立つ彰の姿には思わず😢
・福山雅治さんの歌う主題歌「想望」が作品のために書き下ろされた歌詞であるため当然のことだが、話の内容としっかり噛み合っていて良い歌だった😌(配信で聴いてたけど、劇場で聴くと尚更👍)
・入場者特典ポストカードなどに書かれていた、彰は「君のために、生きたい」百合は「あなたと一緒に、生きたい」と言っていた意味がより一層深まった鑑賞後、もう一回泣いてしまった😭


【気になった点】
・戦中の時代へ百合が行く時も、現代に帰ってくる時も、タイムリープのトリガーがなんだか雑な感じがした
・佐久間彰役(水上恒司さん)のカタコトというか、棒読み?演技が所々目立ち、若干気になった🤔
・戦争映画ではなく、恋愛映画であるのを承知の上で劇場へ足を運んだが、特攻隊として訓練や活動しているシーンがほぼ無く(最後飛び立つ時くらい?)、「これから逝くのに鍛える意味があるのか?」的な形で強い問いをぶつけても良かったのではないかと個人的には思った。
・作品とは関係ないが、客層が若いのもあり、1段飛ばしでドタバタ退出した人が気になった😡


【書き捨て場】
若い人はもちろん、年配の方がちらほらいて、上映前から「多分、求めているものとは違うのでは?」と内心考えてた🧐(けど、上映中に鼻啜るの聞こえるくらい号泣してた)


【余談】
川で溺れた見知らぬ子どもを飛び込んで救い、自身は命を落とした父親と、お国のために敵艦隊へ体当たりして命を落とす。形や在り方は違えど、自分中心ではなく、大きく言えば「未来」を守ろうとしている考え方は今も昔も変わらないものがあると感じた
もんち

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