mirumiru

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のmirumiruのレビュー・感想・評価

4.2
戦争の映画と思って観たら少し物足りないのかも知れませんが、戦争のあった時代の恋愛映画だと思ったらありだと思います。
そもそも戦争の映画は苦手なので、観るのが
遅くなりましたが観て良かったです。私自身は2回映画館で観ました。

まず最初の方にあったこの映画のタイトルの
「あの丘」白い百合の花が一面に咲き誇る丘の映像がとても美しくて感動しました。
前半はこれ本当に戦争の映画?と思う程、静かな場面が多かったです。
後半からの敵の飛行機が空にいっぱい飛んで来て爆弾が投下される映像はやはり怖いですね。戦争の怖さを感じました。

伊藤健太郎さんがとても良かったです。この
戦争中の軍人さんを演じる為に少し痩せられたのでしょうか?とてもいい演技をされていました。これからも応援したいです。
この伊藤健太郎さんが演じた石丸さんと千代ちゃんの純真な想いが切なくて涙が出ました。
それと中嶋朋子さんが難しい母親の役を見事に演じられていたと思います。
父親の死によって一日中働いている母に対して、素直になれなかった主人公の百合が現代に帰ってきて、ごめんなさい、ありがとうが
言えるようになってて私的には1番胸が熱くなりました。
長くなりましたが、大切な人、愛している人の為に死ぬのではなくて、生きることの大切さを表した映画なのだと思いました。

最後に百合が資料館で特攻隊員の手紙を読む展開に驚きました。え?これはどこの設定なのかな?と興味が沸いたので調べましたら
鹿児島の知覧町に資料館があるので南九州市が舞台なのでしょうか?
軍艦は広島の呉から、特攻隊は南九州市が基地だったのですね。
上映が始まって2か月が経っていたのに席が
結構埋まっていて、若い女性が多く観に来られていました。

もっともっと多くの人に観てもらいたいと思いました。
mirumiru

mirumiru