低予算の邦画にありがちな、
俳優の怒鳴り合い、号泣からの熱演がないのが監督の矜持かも。
生活には不自由していないカップルだけど、ギクシャクした関係が続いているような気配。
妻は週末に箱根に不倫旅行に行くが、帰り道に不倫相手が目の前で交通事故に遭ってしまうが、救急車を呼ぶ勇気がないまま、何食わぬ顔で夫の元に帰ってしまう。
ここから、タイトル通り、ほつれていく様が映画的に淡々と描かれていく。
不倫相手の父親役の古舘寛治さんの得体のしれない、不気味な雰囲気がなんとも言えない印象を残すのがたまらない。
加藤監督の次回作が待ち遠しいです。