神田川長治

恋するプリテンダーの神田川長治のレビュー・感想・評価

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)
3.5
普通に楽しいラブコメ。
久しぶりに能天気で予定調和だけど、
笑かしてちょっぴりホロリとさせる定番ムービー。
ジュリア・ロバーツの「ベスト・フレンド・ウェディング」でロバーツの元カレを演じたダーモット・マーロニーが、シドニー・スィーニーの父親役で登場するくらい、ド直球のベタベタなラブコメに、嬉しくならない映画ファンはいないんじゃないかな。
そりゃツッコミどころ満載、またポリコレがどーのとか騒ぐ残念な人らもいるだろうけど、昨今、長尺になりがちな中、101分の上映時間具合にまとめてあるのはご立派。
また、キャスティングもいい感じ、主演のシドニー・スウィーニーにグレン・パウエルに華があるのも。
ハリウッド俳優の高齢化、若手の演技派指向の中、頑張ってハリウッドの顔になって欲しいところ。

今回はポイントで見たけれど、前売りムビチケ1600円なら惜しくないですよ。
地方の入りはガラガラっぽいから、スクリーン鑑賞はお早めに。

そうそう、ダーモット・マーロニーの他、
「FX」シリーズのブライアン・ブラウンや「ミュリエルの結婚」のレイチェル・グリフィスが出演、ブラウンやグリフィスは地元出身で起用されたのかな。
「ミュリエルの結婚」くらい、本作に毒や癖はないけど、オペラハウスの無茶な使い方には爆笑するしかないかな。

最後に邦題のセンスの悪さは、鑑賞前の妨げ、「恋するなんちゃら」っていつの時代やねん。
神田川長治

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