コミナミ

パラダイスの夕暮れのコミナミのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
4.2
カウリスマキ作品は「枯れ葉」から入ったビギナーですが、本作の大部分が「枯れ葉」と近い要素で驚きました。すげぇな、カウリスマキって40年近くこのスタイルでやってるのかよ。

というわけで、本作もめちゃくちゃ良かったです!

もう、特別何か大きなことが起きるわけじゃないのにず〜っと観られる居心地の良さ。素晴らしいです。

カウリスマキ作品の登場人物って喜怒哀楽を顔に出さないけれど、その分動きや発する言葉で心情が伝わるし、その端々でクスッと笑いを誘う愛おしいキャラクターになるんだと思う。

労働者階級の現実に閉塞感を覚えながらも、それを打開するくらいの愛の力を信じてみたい、懸命に今を生きる人々の姿がそこにはあった。

最後に流れる曲の歌詞が印象的でした!
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