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哀れなるものたちのノックのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

哀れなるものたち、
最初はベラの事だったけど、
最後はその周りにいる男達になる。

人間とは嘘にまみれた哀れな生き物
だけど生み出すものだけは素晴らしい
みたいな
そんな風に感じた

絵画を見てるような映画
見るに耐えない所もあるけど、そういう自分の違和感を崩していく作品が楽しいとも思った。なんで私はこれに不快感を感じるのだろうという問いかけになる映画。

物事の本質を2時間かけて生まれたての主人公と一緒に探究していく映画だから、この映画を観て手術のシーンやセックスのシーンの際に席を立ちたいと思う人というのは本質を理解する事に耐えられなくなった人か、理解したく無いか、のどちらかなんでは無いかな?と思う。
それこそ、まさに、世間に囚われた哀れなるものたちという感じ。


あと、
ベラが誰かに強姦されて性を知る事なく、自分で自慰をしてから快楽を知るのも良かった。
幼児期に自慰行為に目覚めることもあるし、知らずに自慰をしていたりする事をちゃんとやっているあたり、そして体はちゃんと女性であるからきっと快楽を感じやすいだろうし、常にセックスをしたくなってしまう所もリアリティがあって女性をちゃんと人間として描いている所が良かった。
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