さよ

哀れなるものたちのさよのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

不協和音!不安!きもい!無理!って感情が先行した。
しかし、映像・衣装やセットの作り込みやキャスト達の表現力、女性のイデオロギー解放を語る素敵ストーリーで包み込まれて、こういった世界観の作品では感じ得ないような、まっすぐな感動を得た。
なんだこれ

ヨルゴス監督は不快と美を共存させるのうますぎる
苦手って感想が最初に出るにも関わらず、公開日に観に行くぐらい惹きつけられてる。

ベラはエマしか演じれない…140分間ずっと成長してる…!!そして、ラミーも良かった。とあるシーンでマックスがベラにかけた一言に涙がこぼれた。
ラファロの、思い通りにならなくてぴえん🥺なクズ男も愛おしさバツグン。輝いてたなー!

道徳観や在り方って、結局誰かの理想なんだよな〜
周りに左右されない、純粋な自分の「こうあるべき」が見える人になりたい。

苦手:素敵→7:3なのでもう見返さないけどずっと心に刻みそうな映画…

ただ、正直終盤のひとくだりはいらない気がした…!!


(2024.02.09追記)
ラストシーンの鑑賞直後感想に対して意見が変わってきたので。
ザ・悪人男性の成敗ってベタに落ち着いちゃうのか…と感じて、うーむ…いらないなあ…って最初は思った。
でも、あのくだりはベラが完全に1人の人間となった瞬間であって、そう思うと「結婚」で締めくくらずヤギ人間を眺めながら医者の道を奔走する彼女を写したラスト、めっちゃ良い…となった。
さよ

さよ