哀れなるものたちのSadakoのネタバレレビュー・内容・結末

不思議な世界観が良かった。
19世紀末のウィーンや、ガウディを思わせる建築物やインテリア、近未来的な印象のドレスなど。
あと、タイトルのフォントがすごくかわいい。
ストーリーについては、映画のテーマから外れるかもしれないが、知的に未成熟な人が成熟した身体を持っていると（場合によっては身体的に未成熟でも）性産業に絡み取られるしかないという現実社会の問題を思った。
結末の館の主がゴッドからベラに変わる（だけ）という展開は、この映画は「フェミニズム映画」と見せかけて、フェミニズムが権力者の逆転だけを招くのではないかという皮肉を混ぜているのではないかと勘繰ったりした。
その点は、「バービー」の終盤で、バービーたちは必ずしもバービーであるという理由だけで「善い」行いだけをするわけではない事が示されていた点（私はそのように読み取りました）にも通ずると思った。