Sadako

この世界の片隅にのSadakoのネタバレレビュー・内容・結末

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

オッペンハイマーを映画館で見た日に、こちらを自宅で鑑賞しました。
「みんなに愛されるほのぼの系映画でしょ」と思ったら
全体的にほのぼのだからこそ
たまに顔をのぞかせる戦争のおそろしさや人間のリアルな姿にぎょっとさせられます。
「この世界に・・・」で日付や年代がわかるイベントが起きるごとに、「このころオッペンハイマーは・・・」とついつい想起してしまい、うわあまじ勝てっこない感がはんぱありませんでした。
※日本にもアメリカにも特権階級と、最前線で戦う兵士と、市井の人々と色々な境遇がありますから、単純にオッペンハイマーとすずさんの生活の違いを比較してアメリカ進んでる~とはなりませんが、それにしても、です。
オッペンハイマーを見た海外の人たちには、「この世界に~」や「ほたるの墓」も見てほしいなと。日本人のエゴかもしれませんが。
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以下雑感。
・すずさんの右手がしれっとなくなっていて、そのしれっとさに驚愕
・夫さんの誠実さ・やさしさが唯一の救いに感じた
・私だったら、広島の実家に帰ってしまうと思う。現実の原爆の話でも、偶然遠くに出かけていたとか、話しかけられて遮蔽物のある場所にいたとか聞くよね。すずさんがほんと被ばくしなかったというのがほんとリアル。
・妹さんを見て「黒い雨」を思い出して、更に泣く
Sadako

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