このレビューはネタバレを含みます
ベラの何事にも恐れない勇敢さに感動した!というより世界を知りたいという自分の欲望に忠実だっただけか。
最高にリベラルで、この映画が好きと感じた自分もリベラルなのだなと再認識した。
売女になることが最短でお金を得られ、余った時間を他に費やすことができるって考えが、今の世の中にどれだけ支持されるか。しかも体を売っている時間が彼女の学びにもなっていて、娼婦であることをポジティブにさえ感じている。
彼女の事を好きだなと感じたのは、ダメな男を疎ましく感じる自分も嫌いになってしまうことを隠さず話す事。
世界を知ると、話す言葉が記号のように感じる。よりロジカルに言葉で世界を捉えられている。エマストーンの成長していく過程の演技が素晴らしい!
世界を知った上で、自分の育った場所へ戻り、父の跡を継ぐという最後は父親としては嬉しい事。そして、父の研究を幼い時も側で見ていたからこそ、病んだ魂を生まれ変わらせるという答えに昇華できたのだと思う。
世界には変人がごまんといる。それが普通だとしたら、彼女は全く変人じゃない。
自分の息子にもこんな子に成長してほしい。危なっかしくて見てられないが。