喵來

哀れなるものたちの喵來のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
狂気という檻の中での「解放」
進化する社会からの、主体たるものの疎外
自他共に疎外しないと得られない解放
宗教の一人歩きからの社会主義としての独立、でも結局は社会主義も宗教という皮肉

成長の仕方がAI的でびっくりするほど当然必然な選択肢しか取らないベラのロボット感が、19世紀の皮をかぶってるだけの映画だなと
そこがものすごく不自然だから、完全ファンタジーだと思ってみないと辛い

デフォやんとラファロん可愛すぎた
フランケンシュタインの方が行動原理が明確だからいとおしいけど、こっちの方が人間はある
各セックスシーン笑いすぎた

結局生物である限り性的なものからは逃れられない宿命
人間と他の動物を分けるもの、で言葉が詰まるわけですよ
みんなドクターGの島(孤島の鬼)読もう?
曽根さんの清流も読もう?

長れるような台詞回しが詩的で良き
マークラファロの口から汚い言葉が出てくるときの口の器用さがたまらない
喵來

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