ブサ猫太郎

哀れなるものたちのブサ猫太郎のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
天才外科医ゴドウィン・バクスターによって蘇った麗しきベラ。世界を知らない彼女は冒険心から旅に出ることを決意する。

何も知らない淑女が旅を通して世界を知る物語。

映画館の予告映像だけで観にいったけど何この作品!?主人公は身体は母親だけど脳みそは娘というフランケンシュタインみたいな存在。ゴシック小説好きとしてはこういったSFファンタジーは最高。

脳みそが子供だからこそ物事を真っ直ぐに捉えていて、大人になってしまった自分には出来ない行動が羨ましいとさえ感じる。そうした部分が人を惹き付ける反面、ダンカンを傷つけてしまったんだろうな。

そして、そんな難しい役を見事に演じきったエマ・ストーンは本当に凄い!ベラは最初は赤ちゃんみたいに話してばかりだったからこれがあと2時間続くのかと心配してたけど、あれよあれよという間に知性を獲得して流暢に喋るように。その変化を綺麗に演じているため、いつの間にそこまで成長したの!?と驚いてしまった。

不思議な世界観で万人受けはしないだろうけどオススメです!