名も無きトマト

哀れなるものたちの名も無きトマトのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

撮り方、色使い、音楽と非常にアーティスティックで独特な世界観だった。コメディでありながら少しティムバートンっぽさを感じた。
ベラが少しずつ世界の残酷さを理解していく過程は、「アルジャーノンに花束を」に近いように感じた。世の中や誕生した経緯、昔の自分を知り、なお、自分を強く持てたのは、偏見に染まらずに育ったからかなと思った。
ベラを支配しようとした男たちが、逆に飼われることになったのには、そっちが哀れなるものたちだったのか!と感心した。
まぁフェミニズムやポリコレをビタビタに感じるが。R18版「バービー」というコメントを見たが、分かる気がする。
あと、これは容姿の良いフランケンシュタインなのではないかと思った。自分を作った科学者を最終的に恨まなかったのは見た目が良いからなのではないかと。可愛いからギリギリ許してもらえるし、優しくしてもらえる。これでブサイクだったらフランケンシュタインの怪物のように復讐しようと思うかもしれない。それでいうとあの実験台にされた科学者がフランケンシュタインかな。父親を殺したのかもしれない。
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