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哀れなるものたちのtorisobakoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
ヨルゴス・ランティモス流石としか言いようがない。
ファンタジックな世界観なのに、しっかり現実味がある。笑える場面はありつつ、しんどい辛い、でも感動するっていう不思議な感覚。鑑賞後、しばらく何も言葉が見つかりませんでした。

ベラは自由を求めて、世界を旅し、富から貧まで体験し、成長していく様。
良識ある社会で普遍的に何不自由なく生活している人間より遥かに素晴らしい女性だと思いました。エマ・ストーンの演技も無邪気な子供から知性的な女性になっていって見事でした。

ただ、流石R18。熱烈ジャンプシーンが多かった。彼と観たのですが、気まずくなりました笑
熱烈ジャンプって言葉も、性行為を無邪気に楽しんでる感じでベラっぽい。これから私もそういった行為は熱烈ジャンプって言おう。

演出も芸術的で、音楽も調和のとれていない独特さがあり、ベラの服装もファッションショーのよう。随所素敵で、見飽きなかったです。
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