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哀れなるものたちの小本のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8
配役が最高。エマストーンのハスキーな少女期が素晴らしかったが、マークラファロもすごい。最初は軽いモブかと思ったがどんどんいい役になって、人間のおかしみ、男の哀れみを繊細に体現していた。低予算だろう苦しさは見え隠れしたし、セックスシーンを間引いて喜怒哀楽を獲得していく様子をもっとちゃんと見たい気もしたが、彼女の思想を深くする場所が娼館であったことを思うと、やはり性行為は本日的に人間の中心にある大事であるのだろう。そしてあらゆる性技を知り賢くなったベラだが最後はまた衝動的だろう好奇心に落ちるのがなんとも意地悪で流石。ララランドのダンスシーンとの落差よ。
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