のくさび

哀れなるものたちののくさびのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
とんでもねぇ映画。

あのロブスターで私を不穏の谷底に突き落としたランティモスが。


女が成長し、自分の幸せと知識を満たしてゆく。

フェミニズム映画であり多幸感の多い作品。

ベラが成長していく様を見ることができて私ゃ幸せだよと、親戚のおばさん気分にもなる。

ベラの何が羨ましいかって感情をすんなり言語化できるところだよなぁ。
誰かに気を遣ったり(夫だったり彼氏だったり上司だったり友達だったり)せず自分の感情を言葉にできるって素晴らしい。

そしてベラが他人を知り優しさに触れ、教養を持ち自らで選択していく。


あれ、マークラファロじゃなきゃ嫌悪感強すぎて嫌な映画になってしまってたかも。


父親、夫、彼氏、女の人を取り巻く男の配置も面白い。

なんて言うかこれ、若いのも年取った人も見てみてーーー!!ってなる。
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