面白かった。
拗らせた作家(純文学を書いている)が世間の望む「黒人っぽい」小説を書いたら瞬く間にヒットしてしまった。という話。
黒人文化に対してわかったような口聞く白人たちが面白い。
小ネタというか、大きなストーリーはしっかりとあって、でもそれだけではなく様々な人が抱える問題提起みたいな描写がちらほら。
売れっ子小説家の、これまた黒人女性が出てくるのだけど、主人公が彼女のことを俗なことしやがってと小馬鹿にしていたものの、1番まともで真面目に物書きとして取り組んでるのは彼女だよなぁってしーんがあったり、妹と弟とはずっと疎遠だったのが主人公だけ父親のお気に入りだったってところや(何故お気に入りだったのかってのは多分父親と似た性格だったんじゃないかな。すごく男らしいところとか)
単純に人種の話だけではなくて家父長制や保守的な家族への皮肉も散りばめられてて面白かった。
ラストはスパッとコメディっぽく終わったのも良かった。