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哀れなるものたちのharrietのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.2
英国に死体を集めて解剖の研究をする怪人が実在していたことを思い出した。
映像美でも中和しきれない不快なグロテスクな描写のなかから、泥池の蓮の華のように、自由を求める無垢で高貴な魂が生まれ育つところが感動的。
衣装や映像はもちろん、音楽がまたスタイリッシュで、テレミンや初期の電子音楽、十二音音楽など時代に統一性がありつつ現代的な味付けも感じるもので、不気味さと時代性と洗練を表現している。
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