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哀れなるものたちのTKTKCのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

書きたい事がたくさんある。


女性が見たら、うんうんうんありがとう
そうだよね、男って。ってなる
代弁してくれてありがとうベラ。

男性が見たらきっと
なんか女性ってそうだよね
俺は違うから。ってなる人いそう。
基本的に、生物学上致し方ない事も
違うから。って。


何が理由で自殺したのか
自分が苦しいから
子が憎かったから
夫には渡したくない母としての愛だったのか
自分が母の身体で生きている感覚って
絶対分からないし理解なんてできないけど
守ってくれたんだと思いたい。


無知な子から、反抗したい気持ち
分からないからこその好奇心
触ってみたら分かること
口にしてみたら分かること
赤子、子、少女、女性、って
段階を重ねていくベラを
エマは凄い表現力で演じていた
やっぱ好き。


ウィレムの優しき狂った人ゴッド
探究心の塊だった自分の父にされた事
昔は本当に現実にあったはず
それでも医者になりベラを作った。
お医者さんて実験台があったから
医学の発展ができたわけだし
映画の中みたいな発明がされていたらなって
ドラえもん感覚も楽しい。
豚鳥とか、犬鳥?笑
めっちゃ可愛い。

ダンカンのクズっぷり
マークだ!って思ったら
やばい奴やってて楽しかった。
頭抱えたらハルクになっちゃうよ!
って、笑

マックスの無垢だけど
好奇心と淡い恋心、執着心
めちゃくちゃ初心なのに
ちゃんと愛してるの。
ベラが帰ってきてからの
『可愛い人ね、昔からだけど』
経験値が高くなって戻ってきてもなお
『可愛い』って男性に思う感情って
純粋な『好き』なんだと思う。
マックスの『嫉妬はするけど、
君の身体を君がどうしようと自由だ、
君のは君のだから』
そうなの、誰のものでもないのね基本。

親から貰った身体はそうそうそれは正解。
産んでくれてありがとう、感謝してもしきれない。

ただ、ベラはスポンジみたいなもので
なんでも吸収してしまう
気づいたら世界があってゴッドがいて
マックスがいて、
好奇心がでたと思ったらダンカンが
性欲を教えてくれちゃったから
ついていったけど
船に軟禁されて『マーサ』に出会って
知識は強みって事を知る。
男は口が達者だと怒る時代風刺
マーサが連れている青年
『ハリー』は無垢なベラに
『痛み』を教えてくれる
何もできない悲しみ、痛み、苦しみ
行っても、
身ぐるみ剥がされ犯され殺される
じゃあお金だけどもと
少しでも自分の中の『痛み』を
和らげたくてやってしまうベラ
人を信頼し過ぎると『痛み』がある

パリに降ろされダンカンを切り捨て
娼婦になってみる
SEXでお金が?
1人しか知らないし、それで
食べ物が買えて眠れるなら。
自分が成長もできると。
無垢で無知だからこその好奇心
ダンカンに投げ捨てる
『生きる為に自分を使ってるだけ』
いや、本当にそれなんだよね
自分の家族が、自分の子どもがって
話になってしまうとまた違うが
今は女性も男性も自分を売るって
安易にしてしまう場合もあるけれど
生きるため、食べて寝る為に
必死になってしてた時代もあった。

誰のものでもないベラにとったら
自分が生きる為に知る為にしている
『稼ぐ』事なだけなんだよね
何して稼いでも
誰に何言われる筋合いはないわけで.

エマもインタビューで言ってたけど
死から始まった生
ヒロインの身体に刻まれた戦いの記録=傷。
誰のものでもないベラの誕生は
消えない傷口から始まったの


作中まあまあ確かにR18なだけあり
SEXシーン凄いし激しめでした。
ヨルゴスランティモスって
表現力豊かなんだなって
女王陛下のお気に入り
聖なる鹿殺しを見た事があるから
大丈夫なのかな

純粋に好きな作品になりました。
原作買お
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