すがたる

哀れなるものたちのすがたるのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
見てるときはなんじゃこれと思っていたが、あとから振り返るとジワジワくる作品。自殺した母に胎児の脳を移植して育てるという、あらすじだけ抜き出すとかなりぶっ飛んだ設定。
原作からフランケンシュタインのオマージュ的要素があるらしく人間を創造することの是非みたいなことも考えさせられる。ベラが性行為した後にカラーになるその世界観どうなんとも思ったが、老婆や黒人や娼婦たちに出会うにつれてベラも成長していくという筋立ては、アウトサイダー版マイフェアレディみたいで面白いと思った。
冒頭から音楽が独特で、ポワンポワンチュイ〜ンみたいな効果音が耳に残る。魚眼レンズや覗き穴っぽいカメラワークとか、意味ありそうでなさそうな変なギミックもあとから思い返すと愛らしい。
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