とても面白かった！
まあ冒頭から独自の雰囲気全開という感じで(監督作品初見)、ベラの出自を映画紹介で知っているから設定をはじめから理解できたけど、
何も知らずにみたら受け入れるのにだいぶ時間がかかったのでは？笑
リアルな世界を描いているようで部分的にマジカルでファンタジーな不気味さと困惑がある。
何がすごいって、この突飛な設定と異質なベラが魅力的で、彼女の純粋な欲望探究心から目が離せない。映画館で観ていても頻繁にクスクス笑いが起こる。それはもう物語の中心的要素にもなっている(でもそういう映画ではない)シーンに対しての困惑も人によっては初めはあったかもしれないが、その彼女の理性などない純粋な探究心と、それに振り回される回りと外の世界とのギャップ、組み合わせがなんとも言えず面白さを生むシーンがたくさん。
成長、探究、解放、
女性の立場という点はそこまで重視してみていなかったけど、とにかく彼女が物事の判断(よい、だめ、こうしたほうがいい、やるべきではない、あまりよくない、恥ずかしい など)の境目がない分、自身の判断以外で線引かれる、囲われているそれを真っ直ぐな目で超えて(壊して)いく。
感情が自己の意識をまとってバリエーションが増えていき、どんどんコントロールして自分のものにしていく様が見事。
衣装と舞台が本当にすごい。素敵すぎる。ラストのエンドロールの切り取りまで、隅々まで見ていたい。
ベラの衣装の変化に目が離せない。
前の彼女だったとき、引き戻されたときの衣装が、同じパフスリーブでもベラの衣装と全然違くて、面白い。綺麗だけどあまり好きになれない感じ。ガチっと固めて拘束されている感じ。
ベラのはもっとエアリーで奔放で可愛い感じが出ている気がする。
ラストはおお！という気持ちと、笑える気持ちと、ゴッドの脳じゃないんだという気持ちとあるけど、
ゴッドのものにするなら、ちょっとゲットアウトを思い出してしまって一瞬ゾッとした。関係ないけど。
キャストを見ていたら船の上の素敵なおばあさまがハンナシグラ！マリアブラウンの結婚ですごく綺麗なの覚えてたけど、今もおきれい！
追記
エマストーンは、わざとロンドンアクセントで話してる？観てて、イギリスの人なんだ〜と思ってたけど、アメリカ人。完全ネイティブの人からしたら違うのかもしれないけどどうなんだろう。すごく自然に感じたけど。
と思ったら、彼女すでにイギリスバックグラウンドの役かなり演じているのか。
